最近実施された衆議院議員の補欠選挙では、自民党が3区ともに負けてしまいました。解決先が見えない所謂裏金問題、そして何と言ってもK首相をはじめとする自民党に対する不信感がこのような結果を引き起こすだろうということは、皆様にはほぼ予測できていたことでしょう。自民党にはしっかり反省していただき、国民が信頼できる政治家・政党になってほしいものですね。しかしながら、立憲民主党や共産党による政府が出現することは阪神淡路大震災や東日本大震災のような大惨事と大混迷を引き起こすこととなるので、二度とあって欲しくないものです。
加えて、国際情勢は不安定で、特に極東アジア情勢は緊迫しています。このような状況の中、我国の重大な国益である安全・安心と繁栄を保つには、国民の皆さんの真剣な関心と投票行為が必要なのです。無関心は、反日勢力の片棒を担いでいるのと同じなのです。かつての、田中角栄総理大臣、石原慎太郎都知事、安倍晋三総理大臣のような方々の再現を期待してやみません。
さて、安全・安心の対象は日本人及びその基盤となる国土(陸海空を含む)であることは当然であるとしても、我国の歴史、文化、伝統、習慣、価値観が構成する所謂国体まで対象とするかどうかは意見が分かれるところだと思います。その上で、愁伯は、『日本国に住む私たち日本人は日本語を介して意思の疎通を図っている。』ということがこれを判断する大変重要なファクターだと思い至っています。
日本語を話して意思の疎通を図ることができるからこそ、日本人は、当然ですが、日本国の歴史、文化、伝統、習慣、価値観を理解できる世界中で唯一無二の民族なのです。他国の言語を日本語に翻訳することは容易です。でも、深重なニュアンスを有する日本語を他国の言語に翻訳することは大変困難なのです。世界中のどこの言語よりも圧倒的に多い語句と語彙力をもって繊細な感情まで意思疎通できる民族だからこそ、存続させることができた国体なのです。
だから、日本の国語と国体というものは、地球人が決して遺産にしてはならない地球上で最も貴重な財産だと思っています。そして、日本人は、これを過去、現在、未来へと繋いでいかなければならない宿命を持っており、それがまた日本人として当然有して良い誇りの所以なのです。
上皇后美智子様は、今上天皇陛下御兄弟が御幼少の頃、大東亜戦争以前に使用されていた初等科国語の教科書を使って読み聞かせされていたことは有名な話です。私も最近これを読む機会を得ましたが、現在の義務教育の道徳の時間に使用して欲しい程の内容と美しい文章で綴られています。その詳しい内容をここで照会することはできませんが、そこに記述されていた「国語の力」という項目を以下に紹介します。
初等科国語(高学年版)初等科国語八 二十 国語の力
「わが国は、神代このかた万世一系の天皇をいただき、世界にたぐいなき国体を成して、今日に進んで来たのであるが、わが国もまた、国初以来継続して現在に及んでいる。だから、わが国語には、祖先以来の感情・精神がとけ込んでおり、そうして、それがまた今日のわれわれを結びつけて、国民として一身一体のようにならしめているのである。
もし、国語の力によらなかったら、われわれの心は、どんなにばらばらになることであろう。してみると、一旦緩急ある時、国を挙げて国難に赴くのも、皇国のよろこびに、国を挙げて万歳を唱えるのも、一つには国語の力があずかっているといわなければならない。
国語は、こういうように、国家・国民と離すことのできないものである。国語を忘れた国民は、国民ではないとさえいわれている。
国語を尊べ。国語を愛せよ。国語こそは、国民の魂の宿るところである。」
以上のような記述ですが、大東亜戦争以前ではこれが初等科で教育されていたということが重要なのです。愁伯が漸く60有余年をかけて理解した日本語の価値というものを、大東亜戦争以前では初等科教育で学ばせていたということです。汗顔の極みです。
現在の義務教育ではこのようなことを教えることは見通し得る将来に亘ってないでしょうから、「日本語の素晴らしさや大切さが、近い将来忘れ去られるのではないのか。」と心配でなりませんが、一方では楽観できるところもあります。
何故なら、それは、日本人は自分たちで自覚しないうちにアニメというものを通じてこれらを世界に向けて発信しているからです。ドラゴンボール、セーラームーン、ワンピース、鬼滅の刃等世界で人気のあるアニメには日本人が大切にしている習慣や価値観等が自然と反映されていてそれが外国の人にも共感を与えています。だからこそ人気を博しているのです。
嬉しく誇らしく思います。「私たちも微力ながら大切にして繋いでいきましょう!」と思いますよね。
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