最近の若い人は素晴らしい!

 「最近の若い者は!」というフレーズを昔よく耳にしました。粗粗、否定的な意味合いで使われることが多かったと思います。愁伯は、そのフレーズを耳にして、戦中派の方が団塊の世代に向けて言われるときは、「ごもっともです。」と頷きましたが、団塊世代以降の方が新人類世代以降の若者に使う時は、「その最近の若い者の親は誰なの?」「誰がそうなるように育てたの?」「あなたたちがそうしてしまったのでしょ!」って思ったものです。加えて、あなたたちは最近の若い者の凄さを受け入れられないだけなのではないのですかとも。何故なら、これまで一緒に仕事をさせていただいた仲間や後輩たちの殆どの方は、素晴らしい最近の若い人だったからです。パソコンをはじめとする通信電子機器の取扱いに精通しているのはもちろんですが、知的レベルが高く、理解力も実践力も優れていて音楽や漫画を始めとする芸術に対するセンスもあり、なんとも素晴らしいのです。

 更に、近頃の世代に触れて感じる最も素晴らしいことは、素直な人が大変多くなったということです。愁伯の世代以上の方々は、一家言を持ち、斜に構えて、頑固で独り善がりが激しく、なかなか素直に物事を受け入れない人が多かったと思うのですが、素養が高くて言われたことはまず素直に受け止めてみようとする最近の世代は、興味を持ったことや教えられたことにおいては、どんな状況に置かれても整斉と成果を出せる正に金棒を持った素敵な鬼です。中には、教えられたことに習熟するまで少し時間を要する人や初めのうちはぎこちなく見える人もいますが、その方たちがそれらを習熟した後は必ずやそれまでに要した時間は無駄ではなかったと成果のプラスアルファとして発揮してくれます。

 では、素養と素直さのどちらが大切でしょうか。愁伯は素直さと断言します。素養が高くとも素直でない人は伸展が少なく、素養は普通でも素直な人が努力を重ね周囲の協力を得て立派に成長し優れたリーダーとして活躍する様子をたくさん見てきたからです。

 最近、また、身近で素晴らしい若者達に触れることができました。それは、自宅の石垣の修復に携わってくださった九州防災メンテナンスという会社の現場職員の方々と妻の実家の納屋のシロアリ駆除に携わってくださったサニックスという会社の現場職員の方たちです。7月下旬という猛暑の中、皆で協力しながら役割を淡々と果たし、着実に成果を積み上げ予定工期内に終了させてくれました。誰一人となく、暑さにイラつくことなく、不平・不満を口にすることなく、直向きに自分の仕事をやり遂げていく姿を目の当たりにして、「やはり、最近の若い人は素晴らしい。」「日本もまだまだ捨てたものじゃない。」と目頭が熱くなりました。素直な若者達だからこそ、過酷な状況の中でも自分の役割を黙々かつ整斉と果たせるようになったのでしょう。みなさんもそうでしょう?

 一方、夏休みの夜間になると爆走?するバイクの爆音を聞くことが普段よりも多くなりますよね。「自分という存在を認めてほしい。」「自分はここにいる。」という心の叫びを爆音の中に込めているような気がします。そんな音を聞く度に、「あなたという存在は、爆音を放たなくても、そこに居るだけで周囲の皆が認めていますから、そんなに不安にならなくても大丈夫ですよ。」「やがて、あなたたちも日本の最近の素晴らしい若者になっていくのでしょう?」って心の中で呟いています。

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