CHINAの行方

過ごしやすくなってきたのに、習近平が3期目の党代表に就任します。

 巷の世論では、習近平が権力を集中させ毛沢東と同様に領袖として振舞うであろうとか、台湾への侵攻が懸念されるから巻き込まれないように注意しようとか、まるで他人事のような意見を耳にします。

 しかしながら、最も議論して伝えて欲しいものは、これからの習近平CHINAが私たちに与える影響やそれへの対応をどうするのかということですよね。

 習近平は、これまでの共産党及び人々への粛清や弾圧が大変厳しいことから、失脚すると政治的生命だけにとどまらず正に自身の生命の存続が危ぶまれます。

 そこで、徹底的に権力の集中をさせているのですが、これが彼の最大の関心事ですので、これを基礎に動静を見積もる必要があります。

 権力集中のためには、国内に向けては習近平に反対する政会、経済会、言論会勢力の粛正を行うであろうし、国外に向けては軍事力を含むスタンドプレーやプロパガンダで影響力を獲得しようとするでしょう。

 その大きな目標として利用できるものは、2049年のCHINA建国100周年までに太平洋を米国と二分する習近平強王国となることで、その前の中間目標として利用できるものは、世界を二極化しその一方の専制政治国家陣のリーダーとなることでしょう。

 大目標の前には台湾も我が国もなくなっていることになります。習近平の3期目内に国内の求心力維持に不安が起きると台湾制圧の可能性も出てきます。

 もし、台湾がCHINAの一部になってしまうと、日本はシーレーンを確保できず国力は低下し、有事の際は台湾正面からもCHINAの攻撃を受けることになります。

 中間目標の前にはCHINAでは社会主義経済体制に戻るでしょうから、CHINA内で外国企業が自由に生産性ある活動をすることは困難となるどころか没収されてしまうでしょう。

 だから、我が国が既に始めなければならないことは、CHINA経済圏からいち早く撤収し国内のメードインジャパン体制を再強化して国際競争力のあるものを円安に乗じて輸出し国力を高めて西側陣営の一員としての価値を維持すること、そして情報収集・保護・国際協力体制を強化してCHINAのプロパガンダに左右されない人々を育成すること、台湾有事の際に米国と一緒になってCHINAの侵略を阻止できる体制をハード・ソフトともに構築しその意思を発信し続けることです。(巻き込まれないようにするなどというのは匪賊を相手に無責任な幻想です。)

 これらが、今我が国の人たちが共通して認識しなければならないことですが、まだまだ戦後レジームから脱却できない、それどころかその維持に努めようとする勢力がこれを妨害しているようにも見えます。

 皆さんは、大手マスコミが発信している同じような内容の情報だけを鵜呑みにすることなく、いろんな情報から自分で熟慮して判断し行動する習慣をいち早く身に着けてくださいね。

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