愁伯には、中年になって罹患が判明した喘息という持病があります。それから、二十年以上定期的に通院し服薬を欠かさず続けています。なので、禁煙も二十年続けることができています。ほぼ、絶煙です。
現役中は行くべき病院がほぼ決まっていたので自分で探す必要が無かったのですが、単身赴任から解放され自宅に戻ってきてからは自分で探さねばならず、しかも通院を始めてから漸くその病院との相性が分かるので、掛かり付け医を見つけるには相当時間がかかりました。
自宅に戻り漸く6年目、3院目にして、OKクリニックという呼吸器内科を掛かり付け医とすることができました。O先生はとっても気さくで、看護師さんも事務員さんも大変明るく優しい方ばかりです。昨年の年末にコロナウィルスに罹患したのですが、駐車場の自家用車内に待機している際に、私のような発熱患者と院内で診察を待つ患者の方々に対応するために診察室と駐車場の各自家用車の間を走り回っておられるO先生を身近に拝見し、『これが正しく「師走」なのだ。私の掛かり付け医はO先生に決定!』」となりました。
ところで、愁伯は、コロナワクチン接種を2回、自宅近くの小児科でしていただきましたが、2回目の後に心臓の周りが苦しくなったのでそれ以降の接種は遠慮していたところ、グルーバルワクチン業者の策略にまんまと致され残念ながら新型のコロナウィルスに罹患してしまったのです。発熱した3日間は苦しいですがその後はたいしたことはなく、1カ月間くらいは疲れが出やすいという感じでしたから、健常な方はあまり気にされなくても良いのかもしれません。
さて、そのOKクリニックにおそらく30代であろうある女性の看護師さんがおられます。その病院のスタッフとして、違うことなく大変明るく優しくそして面白い方ですが、加えて注射の仕方が素晴らしいのです。インフルエンザの予防接種と肺炎球菌の予防接種をして頂きましたが、針を刺す時もワクチンを注入する時も全く痛みを感じないのです。愁伯が痛みに鈍感なのかもしれませんが、これまでの注射経験上、間違いなく一番上手な注射でした。
床に跪き、注射器の位置と自分の目線を水平にして、皮膚を少しつまみながら、「ちょっとちくりしますよ。」と声をかけて針を刺し、ゆっくり時間をかけてワクチンを注入していきます。
インフルエンザ予防接種の際は、注射の痛みは全く無く、思わず私は、「上手だね。今までで一番痛くなかったよ。」と感嘆の声をだしたところ、その看護師さんは、「よかった!注射を打ち続けてもう数十年ですから!言い過ぎか?えへへっ!」とリアクションして下さいました。それらを目の当たりにした私は、『御自分の職業に自信と誇りをもっているのだな!やはり素晴らしい!』と大変感心させられたものです。その後も大きく腫れることも痒みもなく過ごすことができたのに対し、他の病院で同じインフルエンザ予防接種をしていただいた妻は、注射当日も「とっても痛かった。」そして、その夜も次の日も「腫れているしとっても痛い。」と不平不満の連続でした。
肺炎球菌予防接種の際も、私より早く別の病院で打った妻は、「インフルエンザほどではないけど痛いよ。その次の日まで腫れて痛いよ。」と話していましたが、私は、接種当日やはり同じように全く痛みを感じませんでしたので、先生から「注射は大丈夫でしたか?」と問われて、「痛みは全く無く、具合も悪くありません。この看護師さんは上手です。私の経験上、最高の注射打ちです。」とお答えしたところ、先生は、その看護師さんに視線を移し「何か違うのを打ったの?精力剤?」とジョークを返し、診察室は爆笑に包まれましたが、本当に痛くないのです。次の日は少し腫れましたがそれ以降も痛むこともありませんでした。
愁伯も妻も高齢者の仲間入りですが、これまでインフルエンザの予防接種は痛いものと思っていたのに、まさかの嬉しい衝撃体験です。こんなに素晴らしい看護師さんが身近におられるのですね。
現場で、患者の為を思う自分の仕事に対し、プロとしての使命感と自信と誇りをもって、コツコツと一生懸命努力を継続してきた証左だとつくづく思います。
やはり、最近の若い人は素晴らしいのです。
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